約三年の活動休止を経て、昨年の夏に復活を遂げたART-SCHOOL。
今年10枚目のフルアルバム『luminous』を6月14日(水)にリリースします。
昨年リリースされた復活作『Just Kids .ep』を経て、ART-SCHOOLは空白の三年間に置いて来たあらゆるピースを取り戻し、なおかつ休止前よりさらに繊細で強力なバンドになりました。
特に木下理樹の歌は透明感と芯の強さが増しています。
木下理樹のコメントにもあるように様々なイメージを丁寧に切り取りながら「最高に純度が高い、ART-SCHOOLのアルバムを作るんだ」という一心で制作されました。
三年の活動休止を感じさせない本作は、あなたの中にあるART-SCHOOLを裏切らない作品でもあり、新しい風を纏った作品となっています。
14年ぶりにギターの戸高賢史がメインボーカルを務める「Teardrops」「Heart of Gold」の2曲は新たなART-SCHOOLを展開するキャッチーな楽曲で、木下理樹が創る楽曲の世界観と交わってアルバムの彩度が増しています。
さらに、ゲストミュージシャンとして、シンセサイザーにメレンゲのクボケンジ、コーラスにUCARY & THE VALENTINEが参加しています。
通常盤の他にCDとTシャツがセットになったTシャツ付き初回限定盤の販売も決定!
数量限定生産となるので確実に手に入れたい方は各店舗へ早めにご予約を!
「luminous」について
透明感と同時に存在する狂気を孕んだノイズ・轟音が、美しく調和している世界観を描き、そのイメージをリスナーにも感じて欲しいと思いました。
ギリシャ神話の様な物語と、残酷な現実・ストリートに生きている人達の心情が融合した世界、色彩のイメージもありました。
また、私がかつて観たウォン・カーウァイ監督の映画の様に、永遠にすれ違い、疾走していく男女の模様も。
それから、夢や、明日を生きていくすべを失った人達への眼差しも。
そんなイメージや情景が沢山、このアルバムを制作している時には浮かんでいて、その頭の中にあるイメージを丁寧に切り取っていく事をしていました。
最高に純度が高い、ART-SCHOOLのアルバムを作るんだという一心でした。
このアルバムを手に取って、聴いて頂けたら、それ以上に幸せなことは無いです。
ART-SCHOOL 木下理樹
RELEASE
ART-SCHOOL
『luminous』
2023年6月14日(水)発売
品番:UKDZ-0240
価格:¥3,300(税込)
JAN:4514306020786
DAIZAWA RECORDS / UK.PROJECT INC.
<収録曲>
01. Moonrise Kingdom
02. ブラックホール・ベイビー
03. Bug
04. Adore You
05. 2AM
06. Teardrops
07. I remember everything
08. Heart of Gold
09. End of the world
10. In The Lost & Found
試聴はこちらから5/22より6/14『luminous』発売まで、毎週(月)(水)(金)の19:00にアルバムから少しずつ先行で楽曲を公開していきます。
Tシャツ付初回限定盤
■Tシャツ【Mサイズ】付初回限定盤
Tシャツサイズ:着丈69cm/身幅52cm/肩幅46cm/袖丈20cm
品番:UKDZ-0240-M
価格:¥6,270(税込価格) / ¥5,700 (税別価格)
JAN:4514306020809
■Tシャツ【XLサイズ】付初回限定盤
Tシャツサイズ:着丈77cm/身幅58cm/肩幅54cm/袖丈24cm
品番:UKDZ-0240-XL
価格:¥6,270(税込価格) / ¥5,700 (税別価格)
JAN:4514306020816
※初回限定盤は数量限定につき、お早めの予約をお願いいたします。入荷情報は各店にお問い合わせください。
※画像はイメージです。実際の商品とはデザイン・仕様が一部異なる場合がございます。
TOUR
ART-SCHOOL TOUR 2023
「luminous」
2023/6/18(日)新代田FEVER【SOLD OUT】
open 18:00 / start 18:30
INFO:ディスクガレージ(050-5533-0888)
2023/6/25(日)梅田CLUB QUATTRO
open 16:30 / start 17:30
INFO:GREENS(06-6882-1224)
2023/6/26(月)名古屋CLUB QUATTRO
open 18:00 / start 19:00
INFO:サンデーフォークプロモーション(052-320-9100)
2023/7/14(金)Spotify O-EAST
open 18:00 / start 19:00
INFO:ディスクガレージ(050-5533-0888)
前売り:¥5,500- (税込/ドリンク代別)
※学割1000円キャッシュバック有
■学割キャッシュバックについて
⼩学⽣/中学⽣/⾼校⽣/⼤学⽣/専⾨学校⽣の⽅は、当⽇会場にて1,000円キャッシュバックいたします。
〈注意事項〉
中学⽣/⾼校⽣/⼤学⽣/専⾨学校⽣の⽅は、学⽣証をご持参ください。⼩学⽣の⽅は、保険証など年齢確認のできる⾝分証明書をご持参ください。
※公演当⽇、学⽣証、⾝分証明書をお忘れになられた場合には、いかなる理由がございましてもキャッシュバックの対象となりません。予めご了承ください。
※学⽣証、⾝分証明書は有効期限内のものをご持参ください。また、コピーや写真では対応いたしかねます。
※キャッシュバックは、公演当⽇会場に来られた⽅に限ります。お受け取りは会場へのご⼊場前にキャッシュバック受付窓⼝にておこなってください。
※3歳以上の未就学児もキャッシュバック対象となりますので、⼩学⽣と同じく年齢確認できる⾝分証明書をご持参ください。
チケット発売日:2023年5月13日(土)
【イープラスで購入する】https://eplus.jp/artschool/
【ローソンチケットで購入する】https://l-tike.com/search/?keyword=ART-SCHOOL
【チケットぴあで購入する】https://t.pia.jp/pia/artist/artists.do?artistsCd=11018488
REVIEW
「ART-SCHOOL」とは、ある特定のセクシュアリティに与えられた名にほかならない。木下理樹の精神に浮かんだメロディがノイズとリヴァーヴの間で音響化する時に、忘れることを忘れた夢の感触が聴き手に浸透する。その、致命的に決定的な体験に感応する装置を心と体にあらかじめ埋め込まれた存在たちはみな、 「ART-SCHOOL」という名のセクシュアリティを有している。身体意識が男性であろうと女性であろうと、そのどちらでもないとしても関係ない。性欲があろうとなかろうと関係ない。汚れたまま浄化される幻想に焦がれる運動を一度知った者は、誰もART-SCHOOLから逃れられない。
セックスをめぐる力学と愛の不可能性を主題とするリリックだけが、「ART-SCHOOL」という名のセクシュアリティを形成しているわけではない。“Moonrise Kingdom”において幾重に重なった戸高賢史のギターが獣の悲鳴に成り代わる時、“Heart of Gold”においてパワーコードのカッティングとナインス・ノートを混ぜたアルペジオが時間をドライブさせる時、“ブラックホール・ベイビー”における中尾憲太郎のルート弾きが最上のソロプレイにしか聞こえない時、“In The Lost & Found”で藤田勇のタムとスネアがキックに負けない太さで響く時、それら全ての振動が頭から爪先まで届いて胸の中のエーテルを揺らす時、我々は最高に無意味な恋に落ちる。バグのような世界の中で、バグのような愛を知る。10曲中6曲が2分台。潔いほどに単純なポップ・ソングの連続において、何故我々の胸は疼くのか。何故ART-SCHOOLだけが、セクシュアルな感性を刺激しつづけるのか。わからないまま、今日も音に頬を寄せる。
確かなことはただ一つ。我々の性別は「ART-SCHOOL」である。それ以外にはない。
伏見 瞬
木下理樹の体調不良による約3年間の活動休止を経て、2022年7月にEP「Just Kids .ep」で活動再開をしたART-SCHOOL。「Just Kids .ep」はこれぞART-SCHOOL!な甘美でエッジーな音像全開でありながら、ドン底の状況で木下を救った音楽にも通じる、聴き手に寄り添う優しさが生まれていた。そこから約一年ぶりの新作は通算10枚目のフルアルバム「luminous」だ。
すべてを漂白し、何かを始めるかのように轟くノイズ混じりの1曲目「Moonrise Kingdom」から、中尾憲太郎と藤田勇という鉄壁のリズム隊の力量と戸高賢史ならではのギュンギュンと唸りを上げるギターソロが鳴り、木下の活き活きとしたヴォ―カリゼーションが眩しい光を呼び込む2曲目の「ブラックホール・ベイビー」に流れ込んだ時の快感といったら!
木下の血肉となっている音楽、映画、文学……そして、様々な喜怒哀楽を吸い込んだ感情と景色。刹那と希望を宿した膨大なピースで形成された10曲の結晶──。ART-SCHOOLというバンドが産声を上げてから23年間。人々のコミュニケーションツールもポップカルチャーの形も大きく変貌を遂げた中で、ART-SCHOOLだけが描く透徹した世界が少しも揺らがないのが凄まじい。
小松香里
トディの歌が入ってる!しかも2曲も!
戸高賢史の曲/歌がART-SCHOOLのアルバムに収録されるのは14年ぶり、つまり『14SOULS』の「Grace note」以来である。なぜこのタイミングで彼が歌うことになったのかはわからない。さしたる理由はないのかもしれない。だが木下理樹が長いブランクから復帰して初のアルバムという節目の大事な作品で、戸高の歌が2曲も収められたのは、やはりそれなりの理由と意味があったのだと思う。
本作の木下の楽曲に貫かれるテーマは「喪失と再生」である。「何もかもを失って/闇の中で/僕はずっと探してた」と煩悶しながらも光の射す方向に手を伸ばそうとする。『Just Kids .ep』でも歌われたこのテーマは、いわばART-SCHOOLの音楽世界で通奏低音のようにずっと鳴り続けたものだ。喪失は心揺さぶられる感動的な経験だ、とかつて木下は言ったが、亡くしちまった痛みと悲しみが降り積もり透明になったようなアルバムの中で、戸高の作品の突き抜けたようなメロディ、柔らかい言葉と優しい声は、木下の作品を補うように響き合っている。楽曲たちはあるべき場所に収まり、まるで最初からそこで鳴っていたかのように自然に息づいているのだ。なんだか私は、戸高が木下を救ったかのような感覚を覚えた。これこそがART-SCHOOLの十全な姿ではないか。
木下は「最高に純度が高いART-SCHOOLのアルバムを作るんだという一心でした」という。かつて木下はレオス・カラックスやフィンセント・ファン・ゴッホなどを引き合いに出して、「新しい自分を探そうとするんだけど発見できない、結局自分は自分でしかでいられないという絶望感」について語っていた。「最高に純度が高いART-SCHOOLのアルバム」とは、「ART-SCHOOLはART-SCHOOLでしか生きられないという絶望」を、ポジティヴに捉え直し突き詰めた結果と言えないか。ほかの誰にも到達できない最高純度のART-SCHOOLの世界。そこにトディの曲と声がどうしても必要だったのだ。それが私には嬉しい。
小野島大